Lesson8-7「FAQ⑦ー子供が行動してくれません」

せっかくチャイルドコーチングをすすめても、結局子供が行動しない場合はどうすればいいでしょうか?

その目的は子供本人から出たものですか?

まず、コーチングで設定した解決策や行動目標は子供自身が導きだしたものかどうかを吟味してください。

親がたくみに導き出した解決策や目標は、子供の心から出たものではありませんから、潜在意識的に抵抗が生じます。

チャイルドコーチングのレッスンで学んだように、人は自分が考えだした案は行動は移しやすいという傾向を持っています。

もし、子供が自分から導き出した目標であっても、親がそれを強制する場合も行動する意欲が下がります。

「~しなければならない」と言われたとたん、行動にブレーキがかかってしまうのです。

計画と実行の間にはギャップがある

計画と行動の間には大きなギャップがありますので、単に行動というジャンプができないでいるだけかもしれません。

そのような時は親が一緒にジャンプしてあげることも必要です。

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宿題をするという目標があるならば、親が宿題をする時間に環境を整えてあげることも「一緒にジャンプ」する行動のひとつです。宿題をする時間は親もテレビを見たりせず、一緒に勉強する態度を取ります。

実際に学校の宿題を一緒にする必要があるかもしれませんし、親が横にいて、静かに本を読んだりして行動を共にしてあげることが必要かもしれません。

「三日坊主」という言葉がありますが、本当は3日も続けば行動は立派に習慣づいているでしょう。

ほとんどの場合、三日坊主どころか、一度も行動にうつされない目的が多いのです。

何度か行動をコーチングで推奨しても行動が起きない場合、話し合いよりも一度目を一緒に行ってあげる「親の行動」も必要です。最初の行動が一番むずかしいので、一度行動できたらその後の助けは必要がない場合が多いでしょう。

行動力は筋力と同じ

行動には精神力が必要になりますが、実は精神力というものは筋肉と同じです。

何度かトレーニングすることで強くすることができるのです。

例えば、毎日の学習などを目標にしているとしましょう。

最初の週は、たった一日だけ目標が達成できました。

最初は精神力、行動力がまだついていないので、それでも構わないのです。次の週にまた挑戦するよう励ましてあげましょう。

その時は「先週は失敗したけれど」と否定的に表現せず、「今週はどのくらいできるかな?」とやる気をかきたててあげてください。

毎日の目標達成のために、ゲームなどの楽しみを控えたり延期させたりする経験が多くなればなるほど、行動力、精神力の力は鍛えられていきます。

子供はどんどん行動する面白さや充実を学んでいくでしょう。

そのように導かれた子供は、将来自分の鍛えられた行動力、精神力で多くのことを比較的楽しく切り開いていくことができるようになります。