前回のレッスンでは、子供に一歩踏み出すきっかけを与えて行動させる「礼儀正しくお願いする」スキルを学習しました。
今日は、その後の行動をフォローするスキルを学習しましょう。
続けることは難しいこと
コーチングは子供の自発的な発見や行動を促しますが、一人だけでは目的は達成できません。親が子供を継続的にフォローしながら行動を習慣づける努力が必要です。
自分で考え、自分から意欲的に行動したことでも、時間がたつと嘘のように忘れてしまう経験は親にでもあるのではないでしょうか?
子供ならなおさらなことです。
コーチングで時間をかけて導きだし、本人もとても喜んでいた目標がすぐに忘れられてしまうとしてもがっかりしないでください。
世の中で成功した人の多くは、「続ける技術」を持っています。
自然に続けることができればそれだけで成功することができるのです。しかし、普通は特別な努力なしに物事を習慣化することはできません。
ですから、一定の期間ごとに親が子供の行動をチェックし、子供に目標や約束ごとを思い出させるようにしてあげましょう。
具体的にどのようにフォローしてあげればよいのでしょうか?
カレンダーに予定を書き込む
家族が見られる場所にあるカレンダーなどに予定を先に書き込んでしまいましょう。
「宿題をする」などの約束ごとができたら、カレンダーにチェックを入れたり、色を塗ったり、シールを貼ったりします。
親が定期的にカレンダーをチェックし、「最近、色が塗れてないね」「最近毎日シールが貼れてるね」など、”きちんと興味を持って見守っていますよ”というアプローチを欠かさないようにしましょう。
子供の行動は行動したたびに「報酬」が与えられると習慣化します。そして、この「報酬」とは、決してお金などではなく、親からの承認です。
「ちゃんとできたね」の一言が子供のよい行動を習慣化するのです。
目標を話す
時間が経つと、子供が自分が掲げた目標や約束への興味が薄れてきます。定期的に親子で目標や約束について話させ、子供のやる気をフレッシュに保ってあげましょう。
親がまだ興味や熱意を持っているとその熱意は子供に伝わります。
たとえ子供の中では冷めてしまった興味も、会話で復活させることにより、新たにすることができるのです。
ですから、会話の中に目標や約束ごとを頻繁に登場させるようにしましょう。
できれば毎日数分の短い時間で構いませんので、目標や約束について会話するようにしてみてください。親のチェックが頻繁なら頻繁なほど、子供のやる気も活性化されます。
- 行動欲求は、行動に起こさずに放っておくと消えてしまう
- 親の承認が良い行動を習慣化させる
- カレンダーや定期的な会話で習慣化させよう
